第４０８話 １１２カ国目 ニュージーランド 「やっぱりペアランはいい・・・。」  テアナウから北に５０ｋｍ。 我々はウォーカークリークの無人キャンプ場で一夜を過ごした。
アラスカ出発 １９９２／４／１〜ニュージーランド１９９８／４ ニュージーランド出国までの走行距離 約１１５８２２ｋｍ 
オセアニア・南太平洋・東アジア走行 １９９８／２／１４〜１９９８／５／１５ 走行距離 約５０７３ｋｍ 
ニュージーランド走行 １９９８／３／１４〜１９９８／４／１４ 走行距離 約１２４６ｋｍ  |
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翌日４月６日。朝からタイチとスーパーに買い出し。ラーメンに米２ｋｇ、牛肉に野菜にビールにワインなどをどっさり買い込んで、町を出発することにした。テアナウからは北上し、終着地であるミルフォードサウンドを目指す事になる。
ニュージーランド テアナウのハットと呼ばれるバンガローで。一部屋は３０００円。 
ニュージーランド 歯磨きをするタイチ。  この日の天気は晴れ。出発すると左手にはテアナウ湖が見え、道の両脇にはどこまでも緑の林が続いていた。 「ニュージーランドのこんな道を走ってみたかった。」 タイチにモデルになってもらい、「雄大なニュージーランドを駆けるサイクリストの図」を写真に収めた。
ニュージーランド 「雄大なニュージーランドを駆けるサイクリストの図」。タイチが格好良くペダルを踏んでいた。 
ニュージーランド タイチにモデルになってもらい写真を撮りまくった。 
ニュージーランド タイチにモデルになってもらい写真を撮りまくった。 
ニュージーランド テアナウ湖を左手に、雄大な眺めを満喫しながら走って行く。 
ニュージーランド タイチに撮ってもらったが、ピンボケだった。 
ニュージーランド 周囲には牧草地も見えた。 
ニュージーランド 周囲には牧草地も見えた。 
ニュージーランド 爽快にペダルを踏んでいたタイチ。 
ニュージーランド 爽快にペダルを踏んでいたタイチ。 
ニュージーランド 爽快にペダルを踏んでいたタイチ。 
ニュージーランド とにかくニュージーランドではたくさんのサイクリストに出会う。 
ニュージーランド とにかくニュージーランドではたくさんのサイクリストに出会う。 
ニュージーランド 夕日を浴びてペダルを踏むタイチ。 
ニュージーランド 周囲の木々はすでに紅葉していた。ニュージーランドにももうすぐ冬がやってくる。 
ニュージーランド 紅葉した木々を眺めながら走った。 
ニュージーランド そして、我々はフィヨルドランド国立公園に入った。  この日、所々で止まっては写真ばかり撮っていたので、走行距離は伸びず、テアナウから５０ｋｍ北に走った所にあるウォーカークリークのキャンプ場に入り、ここでテントを張ることにした。１泊の値段は３２０円。
ニュージーランド ウォーカークリークのキャンプ場で。途中でフィルムを入れ直したので、夜の自炊の様子と朝の風景が重なってしまった。 
ニュージーランド ウォーカークリークのキャンプ場で。途中でフィルムを入れ直したので夜の自炊の様子と朝の風景が重なってしまった。  キャンプ場や野宿地に泊まって、料理を作るのはいつも私の役目だった。トンカツ屋の息子なのに変だとは思ったが、意外に彼は料理が苦手らしい。タイチの役目は直径３０ｃｍ大のテフロン加工の施されたフライパンを提供することだった。これが大きな肉を焼くときにとても重宝した。 寒い中で肉を食べ、ビールを傾けながら過ごした夜はあっという間だった。二人でわいわいやりながら食事の支度をしていると、やはり楽しい。いつもなら一人しんみりと自炊をし、短波ラジオを聞きながら日記を書き、後は寝袋に入って寝るくらいだ。タイチとビールを飲みながら、肉を焼き、野菜炒めを作り、飯をガツガツ食べながら旅の話をしていると、今まで一人で過ごした時間がもったいなく思えてきてしまう。旅はやはり一人より二人、二人より三人・・・なのだろうか。それにしても日本人と一緒にペアランすると言う事はこんなにも楽しい事だったのか。それとも走る相手が良かったのだろうか。 翌日４月７日。この日は朝から晴れ。 「今日はいい天気だなー。」 我々のキャンプ場の目の前には雄大な山。ポカポカと気持ちよく太陽が当たり、自然に囲まれて飲む熱いコーヒーがたまらなくうまい。
ニュージーランド ウォーカークリークのキャンプ場で。熱いコーヒーがなんとも言えない。  「こんなにも清々しい朝なのに、テーブルの向こうに座っているのはタイチと言う男なのかあ。これが女性だったらなー・・・」 冗談交じりで言うと、 「そんなの言いっこなしですよ。」 タイチも笑って言った。彼はワーキングホリデー中に出会った女性とまたどこかで再会するとかで、とてもうきうき、楽しそうに彼女の事を話していた。
ニュージーランド 朝日を浴びたウォーカークリークのキャンプ場で。 
ニュージーランド ウォーカークリークのキャンプ場で。 
ニュージーランド ウォーカークリークのキャンプ場で。 朝食を済ませ、出発準備を終えた我々は、早速ミルフォードサウンドへの道を走り出す事にした。
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