第１８６話 ５９カ国目 バチカン市国 「ちょっとだけ？バチカン・・・。」  一応入国？記念撮影だけした。
アラスカ出発 １９９２／４／１〜バチカン市国 １９９５／４ バチカン市国出国までの走行距離 約６３７３７ｋｍ 
欧州・中東走行 １９９４／６／２９〜１９９６／２／１ 走行距離 約３４１３１ｋｍ 
バチカン走行 １９９４／１１／２２〜１９９４／１１／２８ 走行距離 約３ｍ（ちょっと）  |
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昨日とは打って変わり、天気は晴れ。今日はバチカン市国に寄ってから北上しようと思っていた。 宿を出てサンピエトロ広場に向かう途中、髭もじゃの男が私に声を掛けてきた。 「ハーイ。どこから走ってるの？」 彼は英国人のエイモス。１年半の予定でインドまで自転車で走り、再びイギリスに戻るのだという。 「良かったら私の友人宅で、コーヒーでもどうだい？」 そう言って私を友人宅に誘ってくれた。そこで今までの旅のルートやハプニングなど、旅の話に花を咲かせた。世界地図を広げてあそこはどうだ、ここはどうだと情報交換。 「もし英国のマンチェスター近くを走るようなら、寄ってもらっても構わないから。」 そう言ってアドレスを教えてくれた。
イタリア 英国人エイモス、自転車に乗る図。ひょうきんな男だ。こういう人間とペアランをしてみたいものだ。 
イタリア エイモスと飛脚号。  何時間か旅の話などをして、その後私は北に向けて走り出すことにした。その前にバチカン市国を少し走ろうと思った。検問のような入り口に門番の方がいて、 「入ってもいいですか？」 と聞くと、 「今日はダメです。」 と言われた。しょうがないので記念撮影だけエイモスに撮ってもらう。とりあえず少し、何メートルかバチカン市国を走ったと言う事で、ここも一応カウントに入れ、５９カ国目走破・・・としてしまった。もう１日待って、バチカン国内を見て回れば良かったのに。このときの私はとにかく前へ進む事に焦りを感じていた。偉大なるバチカン国内を見ずに走り去ってしまったなんて、 「あーもったいない。」 恥ずかしくて誰にも言えやしない・・・。いつかまたローマに行った時は必ず・・・。
バチカン市国 一応５９カ国目に入国・・・？ 
バチカン市国 バチカン大聖堂と飛脚号とエイモス。 
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